糖尿病は患者は2019年に1196万人に達しているとされ、その数は1955年の50倍。疑いのある人もほぼ同数の1055万人で、疑いのある人の4割が治療を受けずに放置しているとのことです。
治療には、高額なインスリン注射、厳密な食事制限が求められ、中断してしまう方多いようです。
糖尿病は知らないうちに進行し悪化するとされています。合併症が進行するようになると、これまでの生活ができないことも。
糖尿病には、日ごろの予防がとても大切。血糖値が高くなるなどのサインが出たら十分なケアや対策を怠らないようにしましょう。
糖尿病・その原因は?
毎日の食事には、お米・パン・麺類などに糖類が多く含まれています。
この糖は小腸で吸収されて血管に取り込まれますが、食後直後は糖が多量に血管に吸収されるため血糖値が急に上昇します。
血糖値を下げる働きをするのが、インスリン。
インスリンが分泌されると、インスリンが血液中の糖をエネルギーに変える働きをするので、血液中の糖が減少し、血糖値が下がります。
ところが、アジア民族は欧米人に比べ、インスリンの分泌量が少ないといわれています。また、内臓脂肪が多くなるとインスリンが働きにくくする物質が分泌されます。インスリンは、血液中の糖をエネルギーに変えて血糖値を下げる唯一のホルモンです。
インスリンが不足したり、利き難くなると、血液の中は糖が多すぎる状態(血糖値が上昇)になり、血管の内側に活性酸素が多量に発生します。
血糖値の上昇とともに血液の流れが悪くなると、活性酸素が血管を破壊しやすくなります。
血液が酸素や栄養素を届けられなくなることで、手や足のしびれ、頻尿、多汗、喉の渇きなどの自覚症状がでてきます。
こんな自覚症状が出てきたら、専門医のアドバイスを求めることをお勧めします。
今回は、糖尿病予防についてまとめてみました。日頃のちょっとしたことが予防になります。おすすめです。

すぐできる予防方法
食習慣の改善
食事の際には、繊維の多い野菜から食べ、ごはんやパンなど糖の多いものは後回し。食べる順番を工夫する。
食事はゆっくり、よく噛んで。一口の量を少なめに!
甘いもの、油っぽいものは食べすぎない
薄味を心がけ、ごはんやパンの量を少なめに
有酸素運動習慣
健康的な食事、運動習慣を身につけることで糖尿病の予防になります。
ハード運動の必要はなく、軽めな有酸素運動が高血糖対策に最適。食後1時間後を目途に、1日30分~60分、3~4日/1週間、ウオーキングなどをはじめてみませんか?
ウオーキングは胸を張り、両手を振って歩くようにするとより効果的。今より1000歩多めに歩くのをめざしましょう。
ストレスの解消を
精神的に負担が多くストレスがかかると、動機などを引き起こします。
ストレスを感じたら家族や上司などに相談して、悩みを早めの解消がおすすめ。
ヨガや座禅なども試してみるのも良いですね。

サウナもストレス解消に。
しっかり睡眠
理想的な睡眠時間は6~8時間で、質の良い睡眠を心がけましょう。
質の良い睡眠のためには次の点に留意しましょう
・早寝早起きを心がけ、毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるようにしましょう。
・寝る前に熱いお風呂に浸からない。ぬるめのお湯(38~40度)にゆっくり浸かり、体の芯から温まりましょう
・就寝前1時間程度は、PC、携帯、テレビなどの明るい画面を見るのは避けましょう。
・寝る直前の食事などは避けましょう
インスリンの働きを助ける食材
糖分を採りすぎるとインシュリンの働きが鈍くなります。この鈍くなったインスリンを元気にする成分が「イソアリイン」と「ピニトール」です。
「イソアリニン」は、玉ねぎに含まれている辛味成分
「ピニトール」は、大豆やアイスプラントに含まれる成分です。
しっかり歯磨きで
糖尿病の人は免疫力が低下し、歯茎の炎症なども起こりやすくなります。
セルフケアとして、歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に当てて、食べかすなどが残らないようにしっかり磨きましょう。フロスの併用も良いです。
歯垢はフロスや歯磨きでは取りにくいので、定期的に歯垢除去をしてもらいましょう。専門医に定期的にかかることで、虫歯や歯周病の早期発見などができます。
禁煙も試みてみて
タバコに含まれるタール、ニコチンなど体に良くない成分が多く含まれています。タバコを吸うと、血管が収縮し血液の流れが悪くなります。
健康のために、タバコの禁煙をしましょう